PeaceだったりHiLightだったり

instagramの画像なんかをもってきて、そこから話をふくらませたりします。

「SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜」は物悲しいボサノバ風歌謡曲

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#海のohyeah #saudade 「Sakura」収録の「SUDADE」は日本人ならみんな大好きなマイナー調ミドルテンポの失恋ラブソング!「夏をあきらめて」「朝方ムーンライト」など、この系統の名曲はサザンに多いですね。

 その前に。今年の夏は異常な暑さでしたね。

年々夏が異常な暑さを更新している気がしますが、今年は特にヤバかったです。

で、その普段の夏ならば「サザンのライブ、日産スタジアムでやってくれないかな〜」なんて思ったりするのですが、もしも今年の夏に日産スタジアムで開催なんてしていたら、入場までに1000人単位で熱中症で倒れていたかも、とか考えてしまいます。

やっぱり真夏のライブって、そういうリスクがついて回ってくるのですね。。。ちょっとコワイ。フェスなんて特に。

あ、今年はロックインジャパンにサザンは出演しましたが、、、、もちろん私は参加できませんでした。

遠いぜ、ひたちなかさんよ。 

「SAUDADE 〜真冬の蜃気楼〜」は、真冬っぽくなくてどちらかというと秋の風を感じる

さて、ここでみなさんに聞きたいのですけれど。

「SAUDADE」、なんて読むのでしょうか?リリース当初から「サウダデ」だと思っていました。確か「さくら」のツアーのときに、桑田さんも「サウダデを歌います!」って言っていたような覚えがあるのですけれど、、、、、、、、

ポルノグラフティが「サウダージ」という、これまて郷愁深い曲をヒットさせてからは、この読み方は「サウダージ」になってしまったのかな。。。。。

一応ポルトガル語で検索してみても、カタカナ読みなら「サウダージ」が近いようなのですが、結局のところどうなのでしょうか。、むずかしい。

えー、読み方は置いておきましょう。

この曲、「真冬の蜃気楼」という副題があるにもかかわらず、なんとなく冬のイメージって無いんですよね。なんででしょうね。

曲を通して爪弾かれるアコースティック・ギター(ボサノバギター?)、とにかく抑制されていてオシャレに配置されたホーン類、絶妙なタイミングで入ってくるパーカッション。

 「彩〜Aja〜」も完璧なポップスでしたが、この「SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜」もサザンサウンドの極北という感じ(言葉として矛盾しているような気もするが)ですね。

peaceandhilight.hatenablog.com

そして問題なのが「真冬の蜃気楼」という副題です。

あのー、この曲ってやっぱり「秋」にちなんだ副題をつけるべきだったのではないかな、、、と、今回あらためて思いました。

今年の「ヤバい暑さ」が突然終わり、本当の唐突に肌寒い風が吹き荒れたときにiPhoneからこの曲が流れてきた瞬間に確信しました。

「この曲は、秋なのだ」と。

ところで、「さくら」というアルバムには、夏っぽい曲って少ないですよね。「さくら」というからには春めいたポップスが多いのかと思いきや、さにあらず。

音楽に春を感じさせる「唐人物語」も、歌詞はとてつもなく思いものだし、、、

peaceandhilight.hatenablog.com

 ブラジルの地名とかって分かりづらい

コルコバードの丘><イエマンジャーの歌>と、なんとなくブラジルな感じがあるのですが、、、、、いまいちイメージが湧きづらいですよね。

遠い海を隔てた恋の物語、 ということなのでしょうから、彼の地でひとり寂しくつぶやくように歌う主人公の心情を描写しているのだと思います。が、イメージしづらい。。。

不思議です。<エボシ岩><江ノ島>は、実際に見たことがなくても、なんとなくイメージできたのに!なんで!?

 ミドルテンポでマイナー展開の曲は日本人なら大好きな展開!

例えば「夏をあきらめて」「朝方ムーンライト」はサザンファンならずとも人気だし(いや、朝方はあまり知られていないか??)、桑田さんも大好きなボサノバって関連だと「別れ話は最後に」もその系譜だと思います。

こういう曲調で、しかも物悲しい歌詞がつくだけでもう名曲になるのことが決定、みたいな感じでしょうか。

歌い出しの歌詞の落差とマイナーなメロディの混沌を楽しもう 

歌い出しの歌詞を見てましょう。

街は今カーニバル 胸踊る夜は 終わりなき夏の夢を見る

壊れた指輪も小さな思い出 人恋しさに泣き濡れる

どうです、この落差!!!ブラタモリタモリさんが見つけた断層のようなスッパリ感!

リオのカーニバルで街が大騒ぎになっている、そして永遠に続くような夏の暑さと、永遠を信じて疑わなかった二人の恋物語がそこにあった、、、、、、しかし、、、

このたった二行だけで物語の前提の説明が完璧なのですよね。素晴らしい。

サビの下降するコードが胸に迫る

人はどうして どうして あてもなく

の部分のコードが胸にしみます。ルート音が下降していくのって本当に素敵ですよね。

じつは同じような手法が<みんなのうた>でも使われていたりします。

これ、桑田さんの得意技といってもいいでしょう。絶対。

ライブでぜひ聴きたい!

ライブの、できれば序盤で聴きたいですね。座席に座ってじっくり聴きたいタイプの曲です。来年の春のツアーで、ぜひお願いします!

 

 

さくら(リマスタリング盤)

さくら(リマスタリング盤)