PeaceだったりHiLightだったり

instagramの画像なんかをもってきて、そこから話をふくらませたりします。

Themの「the complete Them」を聴いてみた

https://www.instagram.com/p/BAwTz7hFJ0o/

#them #ゼム これはものすごい。音がほとばしる!ヴァンモリソンの歌声が大好きです🎤

 

Themのベスト盤が発売されまして

なんでも長い間廃盤となっていて入手困難なじょうたいだったのだとか。

権利関係など色々あるのでしょうが、この時代に「入手できない音源」はなるべく無いほうがいいですよね。

しかもCompleteということで、かなりのボリュームでお得な商品のようです。

Complete Them

Complete Them

 

 

しかし初心者 

と、偉そうな態度で冒頭の紹介文を書いてみたのですが、私もThem初心者でございます。

ヴァン・モリソンについては存じ上げていますし、ラスト・ワルツでのザ・バンドとの共演も堪能しました。 

 

ヴァンさんのアストラル・ウィークスも大好きな作品です。 

 

が、なぜかThemを聴こうとしなかった。

なんでだろう?

なんかバンド名がよく分かんないから?

60年代のブリティッシュ勢の中ではイマイチ地味な印象があるからでしょうかね。

ビートルズストーンズ、フー、キンクス、スモールフェイシズとくらべても、日本での知名度にはかなりの差があるでしょうし。

 

それでもいい機会なのできちんとThemを聴いてみます!

 

北アイルランドベルファストで結成されたThem

で、Wikiで調べます。

なんでもWikiで調べるのは良くないのですが、とっかりとしては良いですよね。ここから深みにハマれば良いのですから。

ゼム - Wikipedia

メンバーはヴァン・モリソンボーカル)、ビリー・ハリソン (ギター)、エリック・リクセン (キーボード)ほか。

ヴァン・モリソンを中心にベルファストで結成、1964年にデビュー。初期のレコーディングにはスタジオ・ミュージシャンとしてジミー・ペイジも参加していた。同年末にシングル「ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー」のB面「グロリア英語版」がヒットして名を上げる。1966年にモリソンが脱退した後もアルバムを発表し、1970年代初頭まで活動を続けた。1979年にモリソン抜きで一時的に再結成している。

日本語Wikiのページの引用です。

キーボード)ほか。

この「ほか」扱いのメンバーがすごく気になるところですが、とりあえず進めましょう。おそらくベースとドラムなのでしょうが、、、

もしサザンのWikiの外国語板で、関口さんとヒロシさんがこの扱いだったら、、、笑ちゃうけど。

 

Groriaが有名ですよね

パティ・スミスのカバーです。

これはみんな知ってる。パティのオリジナルって言ってもいいくらい。

フジロックでも見ました。(あれは10年以上前か??)


Patti Smith - Gloria (1979) Germany

 

ベックのDevils Harcutのリフの元ネタも有名

こちらは「オディレイ」の日本盤の田中宗一郎さんのライナーで知りました。ああ、懐かしい。

「I can only give you everything」ですね。

元ネタです


Them-I can only give you everything


Beck - Devils Haircut

 

で、ベスト盤の印象はどうなんだ

 ぶっ飛ばされた、という古めかしい表現を恥ずかしげもなく使いたいくらいびっくりしました。

すごい!

このヴァン・モリソンのThemの中でのボーカルすごい!

全編シャウトです!すごいな、これ。

例えば同時期のミック・ジャガーと比べたりしても、その喉の黒っぽさはヴァンさんの圧勝ではないだろうかと思えてしまう。

ジックリ聴かせるような楽曲でさえも、「しっとり歌っています」みたいな感じが無くて、全身でシャウトしているように聴こえます。

 

例えばレイ・チャールズのカバーの「I Got a Woman」を聴けば、その本物さ加減が分かりますよね。これすごいです、絶対聴いて欲しい(誰に向かっていってんだ、俺は)


THEM - I Got a Woman ("Them Again")

 

ディランのカバーなんかもヤっておられます

「It"s All Over Now Baby Blue」

ディランが歌うと突き放すような印象ですが、Themのバージョンは、ヴァンさんの心の底から絞り出すような歌が、「俺だって辛いんだ」みたいな印象になります。

すごいですね。


Them - It's All Over Now Baby Blue

 

毎日聴き続けていますが、どんどん印象が変わってきました。

勢いだけの60年代ビートバンドと思っていた私がアホでした。

 

シャキッとした正確なビートをキザむ演奏に乗せられ、前のめりのヴァン・モリソンの溢れ出る情熱が団子状態で飛び出すサウンドは、同時代の他の有名バンドにも全く引けをとらないことが分かりました。

 

もっと聴き続けて理解を深めたいと思います。