宇多田ヒカルのファントーム
#宇多田ヒカル #fantome #ファントーム #kikaruutadaついに聴いた!濃密で彼女の鼓動を感じる音楽だ。荘厳でさえある。これはヤバい。聴かないのはもっとヤバい。
発売されてからしばらく時間が経ちましたが、まだまだそのインパクトの強さをヒシヒシと感じております。
私やあなたの物語
もちろんお母様が逝去された影響も大きいのだと思います。
全編にわたって、ある特定の誰か、しかもこの世にはもう居ない人に向けたメッセージが投げかけられているようです。
これは本来とても個人的で、まさに私小説のような告白とも言える表現です。
そして優れた私小説がそうであるように、宇多田ヒカルさん自身の物語であると同時に、それは私や、これを聴く全ての人の物語でもあります。
ジャンル分けなど要らない
宇多田ヒカル楽曲を登場した頃(だったと思う)、その他の女性歌手の活躍もあり、日本音楽会は、「R&Bブーム」であった(と思う)。
そのR&BはJ-POPに大きく関与して、リズムや歌唱や歌詞作りに大きな影響を受け与えた。
だけど宇多田ヒカル自身は、R&Bと言う枠組みには最初から当てはまらなかった。
きっと宇多田ヒカルが歌いたい歌、それが彼女の属するジャンルだったのだろう。
だからジャンルなんて要らないのだ。
花束を君に
個人的にはこの曲が突出して素晴らしいと思う。
優しい歌唱はもちろん、初夏の朝靄の中のような音楽に、聴くたびに涙がこぼれそうになる。
蓮の花が開くような、何かが産まれるような瞬間を見ているようにも感じた。
ずっとこの曲を聞いていられる。目を閉じて、音楽に聴き入る。
これからもずっと聴いていくのだろうと思う。