マッカートニーならラム
#paulmccartney #ram #vynil #analog盤 #ポールマッカートニー #ラム #愛聴盤 ずいぶん聴き込んだレコードです!
ポールのアルバムで一番好きなのは?
と聞かれたら即答ですね!
「RAM!」
Paul McCartney - RAM [complete album]
Band On the Runよりも
Wings - Band On The Run (Original Video)
Venus and Marsよりも
Paul McCartney - Venus and Mars (Full Album)
Tug Of Warよりも
PAUL MCCARTNEY TUG OF WAR FULL ALBUM
London Townよりも
「ラム!」と大声で声に出して言いましょう!!!!
私とラム
10代の頃、ビートルズのカタログを揃えて聴き込みながらも、各メンバーのソロにも手を出すようになっていきました。
折しも時はポールがエルビス・コステロと競演してフラワーズ・イン・ザ・ダートをリリースした頃。
ご存知のとおり、ポールがもがき苦しんだ、80年代も終わりに差し掛かる時期ですね。
時代は「ポールなんて時代遅れの化石」だったんです。
その頃にビートルズの、ましてやポールのソロ作をさかのぼって聴いている奴なんていなかったんですね。。。
ではジョンは?
ジョンの場合は80年に凶弾に倒れたこともあり、妙に神格化されていた時代でした(今もそれは変わらないですが、、、、)。
だからジョンを聴くのはすごくクール、ポールを聴くのはダサい、みたいな空気だったことは覚えておりますねー。
でも初めてラムを聴いたときの感動は忘れません。
「名盤見つけた!!!!」と小躍りしたものです。
もちろんその悦びを共有する人もいなかったですから、1人でこっそり踊った訳ですけども。
ジャケットの絶妙なダサさ、ポールですよね。
カッコイイはずなのにダサい。
いや、ダサいはずなのにカッコイイのか?
このポールとリンダの二人で手作りしました、みたいなジャケットも大好きでした。
ポールの作品にはムラがあってねぇ。。
ところでポールのソロ作は「成功作、すなわち傑作」か「あまり成功しない、つまり駄作」の二極化してしまうようです。
前者はバンド・オン・ザ・ラン、ビーナスアンドマーズ、ロンドンタウン、タッグ・オブ・ウォーといえると思います。
で、後者はというと、、、、
大きな声で言うと怒られますので、、、
パイプス・オブ・ピース、スピード・オブ・サウンド、マッカトニーⅡ
もちろんどちらでもない、「やや良い感じの佳作」だったり「一回聴いて諦めたけど久々に聴いたら意外と良かった。でも長くは楽しめないんだよな、の凡作」もあります、困りますよね。
そのアルバムの中に、必ず1曲くらいはすごくいい曲があったりするものだから、これまた質が悪い。買っちゃうしかないじゃないの。
なぜラムなのでしょうか
ラムは、いろんな捉え方があると思うのですけど、
ビートルズのサージェントペパーズやマジカルミステリーツアーの「ポールマッカートニー的な側面」をポールが1人でやったようなアルバムです。
ちがう?
ビートルズのジョン的な部分も含めて1人でやってやったぜ、的な見方もできますね。
皮肉っぽいところとか。全然ポールっぽくないという意見にもうなずけます。
オープニングの「Too Many People 」から始まって「Backsheet of my car」まで、全曲の全てのパートが「聴きどころ」となっております。
ポールマッカートニーっぽいとは?
- ちょいちょいっとギターを爪弾いてたら最高の曲ができちゃった、みたいに突然生まれたような名曲
- 大胆で意外な曲展開。なのに無理やり繋げた感ゼロ。めくるめく展開なのに3分弱の小品
- ジミヘンばりのギターリフとギターソロ、もちろん弾いているのはポール自身
- 追いかけるだけであっという間に一日がすぎてしまいそうなベースライン。ポールのベースラインをグラフィック化してスーパーマリオの新しいステージができそう
- 直接的でもあり遠回しでもある歌詞
- シャウトとヒラ歌とオフザケを絶妙に使い分ける歌唱
と、これが全部1枚のアルバムで楽しめるわけです。すごいですよね?
色んなメッセージが込められている
Too Many Peopleはジョンとヨーコへの皮肉?
Paul McCartney - Too Many People
「xxxなヤツらが多すぎる!」と怒りのポール。
いや、皮肉のポールかな。
3Legsは他の3人のビートルへのあてつけ?
「ウチの犬は三本足」って、なんでそんなこと歌わなきゃなんないのって突っ込む人もいません。
明らかにビートルだもん。
「お前が壊したんだよ」ってポール、よっぽどビートルズを続けたかったんだよね。。。
展開のまったく読めない曲構成
アンクル・アルバートは傑作
Paul & Linda McCartney - Uncle Albert / Admiral Halsey [High Quality]
バンド・オン・ザ・ランと同じように、先の展開が全然わからない感じでオープニング。
ゆったりと囁くように歌っていると思うと、、、
突然ホーンの楽しいメロディーで曲調が変わり
リンダのコーラスも語りも入る、またホーンも入る、何だこれ?
故郷のこころの絶妙な展開
Paul and Linda McCartney - Heart Of The Country
この曲は是非聞いていただきたいです。
カントリータッチで軽やかに歌い始めるポール。
と、突然ジャズみたいな展開になる。
で、サビは全部スキャットみたいになる。
気づいたらカントリーに戻る。
繰り返す。
この「アイデア一発」みたいな曲、ポール以外の誰に作れるっていうのだろうね。
全曲説明していたらキリがない
のでここらで締めましょう
フォロワーも多い
ティム・クリステンセンさん
ベルギー人のティム・クリステンセンさんはラム好きがこうじて、なんとポールの 70歳の誕生日にラムを全曲演奏するというライブを開催。
これ傑作なので是非聴いてほしいです。
Pure McCartney Too Many People
iTunesで聞けます。ポールとラムへの愛情しかありません。
ポールがあまりやらない曲をやってくれるのがうれしいですね。
デイブ・デッパーさん
Too Many People - Dave Depper & The Ram Project
デッパーさんからも愛情しか感じません。
いいですね。
桑田佳祐さん
桑田さんのポール好きは有名ですよね!
そう、ラムのなかには
「Dear Boy」という曲があり、「Ram On」はウクレレの弾き語り。
思いっきりこの曲を意識しているとしか考えられませんよね。
ということで、これからもRamを聴き続けていくぞという決意を強くした7月の暑い日でした。