くるりの「アンテナ」
くるりの「アンテナ」はアルペジオ
#quruli #アンテナ #vynil #アナログ盤 #くるり大好きなアンテナ!ペーパー侍でござる。ロックンロールが大好きでござる。
夜行バスは新宿へ向かう
の一節から始まるこのアルバムが本当に大好きです。この頃、くるりは結成メンバーでドラマーの森さんが脱退したんですよね。
そしてアメリカ人ドラマーとクリストファーが加入した、と。
ドラムの音は変わりました。
(近年は森さんはくるりと共演したりしています。なんか嬉しいですね!このまま正式メンバーとして復帰、、、は無いかな)
前作の「The world is mine」でエレクトロな感じに寄っていたのが、本作では生演奏主体のロックバンドの音になっていると思います。
アルペジオアルバム、なのではないかな
そしてなんといっても特徴的なのは、キコキコカコカコと鳴る、ギターアルペジオの音だと思います。
これ、普通のチューニングじゃこんな音にはならないですよね?きっと。
フォーク勢、ジョニ・ミッチェルとかを聴くとこんな感じに聴こえたりするので、きっとそうではないでしょうか。
前作、前々作で、まるでアンダーワールドのような音に岸田さんのエレキギターがのっかていた印象とかなり違います。
小さな部屋、コタツとか置いてあるような安いアパートの一室で、コタツの向かい側に岸田さんがいて、本作の曲を小さな声で歌っているところが想像できるんですよね。
それくらい、なんだか近い音楽。
チューニングを変えたりカポをつけたり外したり。
そこでは、ギターをかき鳴らすのではなく、1つ1つの音をギターから取り出すような、丁寧な演奏が生まれるのではないでしょうか。
ロックンロールが好き
個人的にこのアルバムの中で一番好きなのは、「ロックンロール」です。
イントロのギターリフ、未来に向けた歌詞、丁寧で優しい歌唱とコーラス。
タイプは全然違いますが、サザンオールスターズの「希望の轍」を聴いているときの感じに似ていなくもありません。
たった1つの勇気があれば
本当の優しさがあれば
あなたを思う本当の心があれば
僕は全てを失えるんだ
この歌詞から、大事な人との別れと旅立ちを想起することができると思います。
悲しんだり落ち込んでてはいられない、今日を生きなければ、と。
ここに森さんとの別れを重ねる人もいるとも思いますが、音楽の素敵なところは、作った人の思いを超えて、聴き手側の自由な解釈や受け止め方で、どのような意味も許容してしまえることですから、一人一人に向けた「明日へのマーチ」として捉えるのが良いのではないでしょうか。
ということで、これからもくるりの音楽を聴き続けていこうと思います。