桑田佳祐の「君への手紙」を聴く
#君への手紙 #桑田佳祐 #レコード #vinyl #アナログ盤やっとアマゾンから受け取れた!桑田さんからの手紙が嬉しいですね😊
私たちは櫓のない船を漕ぐ
内村さんへの共感
「君への手紙」は、内村光良さんの監督主演映画「金メダル男」の主題歌としてリリースされました。
ファンの方なら内村さんと桑田さんの関係はよくご存知の通りですね
と、思いつくとこだけでこんな感じですが、内村さんは学生時代からずっとサザンのファンであったことを公言していますし、桑田さんも内村さんはお気に入りの芸人さんなのでしょう。
その内村さんが映画を撮るということであれば、桑田さんもそれに相応しい名曲を提供した、ということになると思います。
櫓のない船を漕ぐ
こんな歌詞見たことないです、聴いたこともない。
バカなことをやってるバカを表していると思いますが、これはどういうことなのでしょう?
映画を超えた名曲を
映画も観ました。
内村さんらしい、他人を傷つけて皮肉な微笑みを浮かべるような世の中の大勢とは全く逆で、誰も傷つけず、たとえバカと呼ばれてもいいから自分の信じる道をひたすら進むという、まさに内村さんの人生そのもののような映画でした。
そうです、櫓のない船を漕いでいるのでした。
残念ながら評価もそれほど高くはなく、興行的にも?な結果のようですが、そんなことどうでもいいじゃないですか。
映画も音楽も、一時的な評価なんてどうでもいいんです。
大事なのは、観た人や聴いた人が、そこで何を感じたのかということではないですか。
パーカッションの音がとても気持ちいい
2016の夏から秋にかけて桑田さんがメディアにたくさん登場していました。
テレビでは「ヨシ子さん」とこの曲を何度も披露なさいました。
その際、はたけやま裕さんがバックバンドのメンバーとして参加なさっていましたね。
この曲のサビの部分でスティックをスチャッと取り出し、バーン!と鳴らすところ、メッチャカッコよかったですよね!みんな覚えてるかな、まだ去年のことだけど(*´ω`*)
はたけやまさんは、「ヨシ子さん」「大河の一滴」でも「叩いている佇まいが最高にクール」な演奏者として楽しませてくれたと思います。
テレビではフルバンドではなく、斎藤誠さん、山本拓夫さん、片山敦夫さんを加えた最小限のメンバーでパフォーマンスしていました。
2010年代っぽい感じで良いですよね!
まるで桑田佳祐自身のことを客観的に歌ったような
さて、肝心の「君への手紙」について。
ここまで書いてきたとおり、周囲にバカと呼ばれても、信じた道を進む人に対して、心からのシンパシーを送る内容となっています。共感ですね。
そしてそこに集まる仲間に対しても
こんな男のために よくまぁバカが集まったな
なんて、素敵なフレーズで讃えます。
俺たちバカだよな〜ってな具合に。
そういう事が言い合えるって本当に素敵です。
よくこんなアホなことをやるために、大の大人が頑張ってるよな〜とかいいあったりして。
それって正に桑田佳祐を中心とした、サザンオールスターズやその仲間たち、ファンのためのフレーズじゃないですか。
おお、その「バカ」に私たちも入っているのだとしたら、、、、、なんて嬉しいのだろう!
夜中のラジオで聴いた音楽は一生忘れない
不思議ですよね。
同じ曲をCDやレコードで聴くよりも、偶然なにかのタイミングで聴いた、ラジオから流れてくる曲って絶対に忘れない。
CDやiPodで繰り返し聴いた曲、もう曲の隅々まで味わい尽くしたという曲が、ある日深夜のラジオからふと流れてきて、なぜか私は涙を流してしまいました。
どうしてなのだろう、わかりません。その曲は、サザンの「夏をあきらめて」でした。
歌詞が胸に響いた?ギターの音?桑田さんの声?
何も説明できません。
ただ私の心は涙を流すことを期待していて、「夏をあきらめて」がそのスイッチだったのかもしれません。
音楽は贈り物、歌詞は手紙
たくさんサザンの曲や桑田さんの曲を聴いてきました。
もちろんサザンはスタジアム、ドームでライブをするバンドですから、万単位のお客さんに向けて桑田さんは歌っている訳です。
でも、部屋で1人で聴く時、電車の中や雑踏の中でイヤホンで1人で聴く時、私たちはとてつもない孤独を感じています。
そこに、桑田さんはまるで古い友人のように、個人的にメッセージを届けてくれるような気がします。まさに手紙ではありませんか。
「よお、元気?何してんの?ふーん、そうか。じゃあまたね!」
みたいに、気づいたら現れて、そして去っていくような。
贈り物のように大切な音楽と共に、素敵な手紙のようなメッセージ。
新しいアルバムも楽しみです。
狂ったように聴くのだろうな。