PeaceだったりHiLightだったり

instagramの画像なんかをもってきて、そこから話をふくらませたりします。

2020年の年の瀬に

自粛生活を経て私は

前回ブログを書いたのは4月でした。ステイホームで戸惑った自分というのが客観的に確認できて、それはそれで「今の時点でみれば」貴重な記録なのかなと感じています。 

peaceandhilight.hatenablog.com

 

いわゆる緊急事態宣言から一週間が過ぎた時、私はただ戸惑っていたのだろう。仕事や給料や子供も学校がどうなるんだろうかと考えながらも口に出さずに。

仕事やお金や健康を失っている人たちのことを思うと、本当は今も何も口にするべきではないから黙っていることにしていた。

でも少しだけ書いてみたい。

 
 
 
 
 
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私の生活も変わった。 

まずは仕事の内容がおおきく変わった。2年ほど続いていたプロジェクトが、ある程度予定通りの側面があったとはいえ、あっさり終了した。それでも幸運なことに、すぐに別のプロジェクトの話をいただき、今に至っている。「同じことの繰り返し」のルーチンに陥りそうだった仕事が無くなって、割と将来性と変化に富んだ仕事が舞い込んできたのは本当に運が良かった。同じ部署にいた人が秋を過ぎる頃まで仕事を見つけられずにいたという話もあったため、喜んだり情報を共有したりなんてことができなかったのだけど。

仕事が変わると通勤時間も経路も起床時刻も就寝時刻も変わる。リモートが中心になるから会社のノートパソコンをリビングで開き、昼食は適当に冷蔵庫にあるもので時間をかけずに作って食べる。子供が帰ってくる時間とリモート会議が重複しないように調整し、家族の食事を作るために早めに仕事を終える。以前なら残業していたはずの時間は、子供の宿題を手伝っていることが多い。

スーツを着なくなり、ノートパソコンを持ち歩くためにリュックを買った。革靴は履かないのでいったん磨いて靴箱の奥にしまい、スニーカー中心の生活に。ナイキのスニーカーを買った。UNIQLOとGUで服は全部まかなう。

自宅にいるので携帯の通信量が大きく減り、一か月で1ギガも使わない。

やはり腰痛が再発し、ドキドキしながら整形外科に通う。通院については、以前なら予約して仕事帰りにギリギリ駆け込んでいたが、そんなこともしないで昼休みに済ませることができる。

 

ここまでを読んで「何も不安なんてないでしょう」と感じることもできる。確かにそう。良いことばかりを書いたわけではなく、ありのままを書いたのだ。

 

だけど、それを上回るストレスで、今にも胃が口から出てきそうな気分でもあるのです。

確実に白髪が増えた。いや髪の量が減った。視力が落ちた。体力が落ちた。貯金も徐々に減っていく(仕事があっても前と同じ水準の給料とは限らない)。こどもの学校の対応がイマイチだ、保護者を無料で使える労働力かと勘違いしている、連絡ができたのかできていないのか分からない。

親が高齢で毎日連絡して状況を尋ねるも、要領を得ない。近所の気に入っていた飲食店がいつのまにか閉店している。

と書き出せばキリがないのだけれど、不安はずっと不安のままここにある。しかも見たことがないタイプの不安だ。

 

では不安をどうにかしてみたのか、というと、特に何もなかった気がする。

が、本を沢山読んだ。これだけははっきり言える。

「ペスト」も読んだ。

新しい本から古い本まで、ほんとうに沢山の本を読んだ。文芸誌まで買ってみた(生まれてはじめて文芸誌を購入して読んでみたのだった。なんて読み応えのある雑誌なのだろうか)。

今生きている人(コロナの中で戸惑っている人たち)の言葉、昔の人の言葉が、おそらく作者の意図しないところで私の心に残ることになる。

 

今年の3月後半に漠然と感じていた不安は、いろんな風にカタチを変えて、今も明日もずっとあるのだろう。

年内で一区切り、などにはならなかった新型コロナ。

来年も同じように向き合っていくのかな。